印刷物ができるまで(入稿まで)

三重県津市で、印刷会社とWordPressによるコンテンツマーケティングを展開している、株式会社アイキャッチです。
本日は、印刷物について、印刷物ができるまでの大まかな工程を記事にしてみました。

最近ではインターネットと絡めた印刷物の企画が多いですが、インターネットの部分はこの記事では省略します。

 

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印刷物ができるまでの全行程

まずは、印刷物ができるまでの行程はたくさんありますが、ここでは大づかみでとらえてみることにします。

大きく分けて、

1)入稿前の行程

2)プリプレス工程(DTP)

3)プレス工程(印刷)

4)ポストプレス工程(加工)

5)納品(仕分け、発送)

となっています。

それぞれに、さらに細かな分類ができますので、それぞれについて深くは書きませんが、浅く書いていきたいと思います。

印刷物ができるまでー入稿前

入稿前の行程は、まずは企画の段階からはじまります。こんな印刷物をつくろう、こんな冊子(本)を作ろう、という段階です。

企画

企画立案

まず、印刷物の目的があります。企画の予算もあると思います。

この商品を告知したい、店のセールを告知したい、会社案内を作りたい、等々印刷物の目的は色々あると思います。

その印刷物を対象とする読者層を決めます。

そして、印刷媒体の選択、たとえば折込チラシ、フライヤー、冊子(中綴じ、無線綴じ)、スクラム(綴じ無し冊子)や、

発行時期(何月何日)、発行部数(○万部、○百部)、などを決めます。

ここが企画立案になります。

企画立案が土台になりますから、しっかりと検討しないといけない部分です。

全体的なスケジュールも決めます。

コンテンツが全て揃っていて、版下データも出来ている場合は一週間程度で印刷物ができてきますが、

全部これからはじめます、という場合には、印刷には一週間程度かかることと、校正にも一週間から二週間程度必要なこと、

原稿作成や素材収集や原稿整理、にも日数がかかることを考慮して、一か月程度は見ておいた方が良いと

 

思います。

もちろん、ページ数にもよります。

数百ページの冊子とぺらのチラシでは、当然違ってきます。

重要な点は、「誰に何を伝えたいか」そのために、「かけられる予算」「かけられる時間」「揃えられるデータ」

これをまずきっちりと具体的に決めることです。

逆に、ここが漠然としていたら、なかなか話は進まないと思われます。

原稿を執筆する

 

原稿作成

 

自分で記事を書く場合は、ワードでもパワーポイントでも手書きでもいいので、ラフな案やスケッチを作ります。

見出しを決め、それに肉付けをしていく感覚で文章を作成していくと良いと思います。

複数人で記事を書く場合は、執筆依頼をします。

その場合は、

1)執筆依頼書(依頼内容、原稿料、締切日、などを明記)、

2)企画書(執筆にあたる企画の趣旨がわかるように)

3)表記ルール(漢字・かなの使い分け、数字のルールなど)

4)原稿の見本(イメージをつかんでもらうために)

5)その他資料等

を用意し、執筆依頼をします。

最近はメールで原稿のやり取りをする場合も多いです。

メールの方がテキストデータの取り扱いがしやすいので便利ですが、圧縮して宅ふぁいる便等の

暗号化されたサービスを使うのが望ましいと思われます。

 

文章が出来上がっている場合は、文章の推敲をし、見出しの推敲をします。

校正の段階で推敲したりするのは、時間もお金もかかるので、入稿前に推敲は済ませます。

関係者(上司やお客さんなど)に原稿の内容を見て決済を一度もらっておくと、スムーズに進みます。

 

素材収集

原稿も含めて、文章、イラスト、写真等の素材を収集します。

素材収集で気を付けるべき点は、著作権です。

ネットから写真を勝手にダウンロードしたりしないように気を付けましょう。

心配な場合は、ネット上のフリー素材集を使うのが良いです。

以下のサイトは、無料登録でイラスト、写真がたくさん使えますので、おススメです。

無料イラストなら【イラストAC】
無料写真素材なら【写真AC】

写真もイラストも、印刷に使う場合は解像度の高いものを用意するようにします。

自分で撮影したデジタルカメラの写真も、ワード等に貼り付けてしまうと勝手に解像度が下がります。

ですので、レイアウトのために貼り付けるのは構いませんが、別途、デジタルカメラから抜き出したデータを準備します。

イラスト等も、スキャンする場合は600dpi等の解像度でスキャンしておきましょう。

カラー印刷の場合、グラフィックは350dpiが必要になります。

原稿を整理する

原稿整理

集まった素材、(原稿、写真、イラスト)を大まかにレイアウトします。

この時、イラストレーター(ソフトウェアの名前)があれば使うのがベストですが、高価なソフトウェアなので、

ない場合はマイクロソフトワードやパワーポイントなどで、レイアウトします。

そのまま印刷データにするのは解像度やRGBデータという点でおススメできません(色合いが変わります)。

その他、アナログの手書きデータでも良いので、イメージと各素材(パーツ)の配置を大まかに決めます。

デザインの元となる色合いや雰囲気、使用したい書体なども、デザイナー(または印刷会社)に伝えられるように

決めます。

入稿

データがそろい、原稿整理をし、イメージが出来上がったら、デザイナー(または印刷会社)に渡せるように、

CD-RやDVD-R、USBメモリ等にまとめます。

遠隔地の場合は、宅ふぁいる便等印刷会社かデザイナーの指定する方法で送付します。

ここまでが事前準備~入稿までとなります。

この後は、印刷で使えるデータにするためにDTPという工程になります。

デザイナー(印刷会社)とのやり取りが数回続きます。

実際の印刷データに近づけていく作業です。